■お客様のご蔵書を、その価値にみあった代金にかえてお返しする――当たり前のことのようで、実際には分かりにくい点の多い古書・古本の買い取りにおいて、小店が最も大切にしているのはこのことです。古書・古本とはいえ、時代とともに売れ筋=価格は変動するものです。同業者数百人が入札にしのぎを削る古書市場で、これまでも、いまも、その変動を目の当たりにしている経験に基づき、古書・古本のもつ本質的な価値に将来的な価値をも加味した値付けに努めております。
■また、この考えに基づき、小店の扱い分野に直接あてはまらないご蔵書・ご旧蔵品のご整理についても、より高い評価の見込まれる古書市場への代理出品というかたちで積極的に取り組んでおります。この方法では、どんなに量があっても対応可能である点も大きなメリットであり、数回ずつではありますが毎年、一件で3tトラック数台分にのぼるご蔵書のご整理をお手伝いさせていただいてまいりました。
■小店では、(1)買い取りと (2)市場への委託出品を基本に、その他、全体としてしかるべき評価に相応しいコレクションについては、例えばウェブ版特集目録「机上のK.K.氏」のように目録を作成して販売したり、書籍や紙モノ以外にも評価すべきものが残されている場合には「解体シリーズ」や「Open-House-Market」のように企画展に仕立てる、といった方法も手掛けております。
■古書組合に加盟し、古書市場を日常的に利用することのできる古本屋ならではの強みと、売買においてこれまで培ってきた多様な経験とを生かし、量の多寡、分野の如何を問わず、ご蔵書・ご旧蔵品のご整理に誠心誠意努めさせていただいております。以下詳細ご参照の上、ご拝命いただければ幸甚に存じます。
■お持ち込み、宅配便によるご送付のいずれも承ります。
■お持ち込みの場合、営業中はいつでも承ります。 大量の場合は店のスペースの関係上、事前にお知らせいただければ助かります。
■宅配便をご利用の場合には、事前に大まかな内容と分量をお知らせください。 送料はお客様にご負担いただきますが、お引き受けする場合には必ず送料を上回るお支払ができるよう、 お送りいただく内容や送付先(市場出品の場合、古書会館への送付等)をご提案させていただきます。
■買い取りの価格については通常、小店での販売価格の30%前後を目安といたしております(状態等によって変動いたします)。 非常に珍しいもので、売れ行きも堅調なお品物の場合には、販売価格の50%程度までを考慮して買い取らせていただくケースもございます。 反対に、例えば検索サイト「日本の古本屋」で数十件以上在庫の出てくるもの、 出張買い取りの場合には、これより1~2割程度査定額を低く見積もらせていただく場合がございますので予めご了承ください。
■小店で買い取りが可能な分野については、当サイトの「new arrival」「catalogue A」「同B」をご参照ください。 ここで扱っている分野・時代にカテゴライズ可能な書籍、雑誌、小冊子や紙モノであれば買い取りが可能です。 なかでも以下の分野については重点的に買い取りを行っておりますのでご参照ください。 また、アイテムとしてはパンフレット、カタログ、見本帖、スクラップ・ブックなどからチラシやチケット半券等一枚もの(紙モノ)等まで幅広く扱っております。 下記の分野とキーワードに関わるものがございましたら、少数からでもお気軽にお問い合わせください。
1.ご照会:メールもしくはお電話で、おおまかな分量と分野、主な書籍タイトル等をお知らせ下さい。
2.ご提案:分量、内容により、お引き取り方法(お持ち込み or 宅配便利用 or 出張作業・買取) 並びに宅配便の場合送付先等についてご提案もしくはご相談させていただきます。持ち込み以外の場合、 宅配便Lサイズのダンボール箱で10箱以内の場合は概ね宅配便でお願いいたしております。
3. ご発送:指定の宛先までご発送願います(送料は基本的にお客様にご負担いただきます)
4.価格査定:ご蔵書をお預かりした上で、買い取り価格を査定いたします(即日~10日間程度)
5.ご連絡:査定結果をご連絡いたします
6.お支払:査定結果につきご了解いただき次第お支払いたします(店頭お引き渡し、お振込み等ご希望の方法で、 ご了解をいただいた翌日~1週間以内。国内の金融機関については、いずれも問わず振込手数料は小店負担)
3.お引き取り:ご蔵書のある場所に出向き、搬出準備をいたします。ご整理の対象品と、 残されたいものとを区別しておいていただくだけで、お客様に作業をしていただく必要はございません。
4.価格査定並びにお支払い:量が少ない場合はその場で査定の上、お支払いいたします。 即日査定が難しい場合は一旦お預かりした上で査定の上、結果をご連絡いたします(翌日~2週間程度)
5.お引き取り:即日搬出、または搬出日お打合せの上で後日搬出(物量によって手配する車が異なります。 このため、即日搬出が難しい場合もございますが、事前に分量をお知らせいただいた段階で大よそのスケジュール等をお知らせいたします)。
6.お預かりした場合の査定並びにお支払い:お預かりした場合、査定結果につき後日ご連絡いたします(翌日~2週間程度)。 ご了解いただき次第お支払いたします(店頭お引き渡し、お振込み等ご希望の方法で、ご了解をいただいた翌日~1週間以内。国内の金融機関については、いずれも問わず振込手数料は小店負担)。
※市場出品を併用する場合、詳細についてはその都度別途ご説明申し上げます。
■古書組合加盟店だけが利用でき、かつ分野によって扱い品を特化している市会に、 ご蔵書を小店名で出品いたします。基本的には、あらゆる書籍・雑誌、その他紙モノから、 美術品、書画骨董類までお引き受けすることができます。
■どれだけたくさんのご蔵書でも対応が可能です。 本を縛ったり箱に詰めたりする搬出に向けた作業、必要な人員や車両の手配、ご蔵書内容と市会とのマッチング、 専門的なスキルを要する市会に向けた仕分け・出品準備まで、小店が組合加盟店からなる市会事業部・関係者の協力を得て行います。 お客様自ら手を煩わせることのなく、専門的なスキルをご提供できる、効率的かつ高品質なサービスです。
■市会では「いくら以上にならない場合は手放さない」という意思表明のため、 出品に際して「止め札」を入れることも可能です。高額品でご希望額があるようなお品物につきましてもお気軽にご相談ください。
■市会の総売上(出来高)、出品毎の売り上げ明細など、市会での商取引に関わる全ての書類、 並びに運送料、人件費等関係経費につきましてはご清算時に全て公的書類(清算書類、請求書等のコピー)を 添付の上でご報告いたします。主な経費については、下記をご参照ください。
■タイミングによってはお預かりしてから清算までにひと月程かかる場合がございます。 このため、特にご転居・ご移転やお立て替えに伴うご整理の場合には、できるだけお早目にご用命ください。
2009年1月現在 ※印はケースによって異なります。
1.市会事業部徴収分:総出来高×5.25%
2.その他市会事業関係費 : 廃棄分に関する協力費など数百円単位
3.運送費実費 ※赤帽1台5,000円~。3トン車1台18,000円~。(都内並びに近県)
4.補助人件費 ※古書市場関係者1名10,000~15,000円(拘束時間・作業量による。領収証提出)
5.小店手数料:総出来高×30~50%(消費税5%込)
6.その他 ※発生した関係費用については全て領収証を提出
いずれも売上からの差し引きとさせていただきます。経費が売上を上回りそうな場合には、下見の段階でご相談させていただきます。
1.ご照会:先ずはお電話かメールでおおよその分量(ex.○段の本棚で○台分等)とご蔵書の主な分野・時代をお知らせください。 場合によっては宅配便でのご郵送をお願いすることもございます。
2.下見日の決定:ご相談により下見日を決めます。
3.下見:下見により車両や必要な場合は補助人員数、並びに出品市会をほぼ決定し、 搬出作業日並びに搬出日を決めます。下見の当日より、搬出に向けた作業に着手したり、即日搬入する場合もあります。
4.搬出作業:搬出準備に関する作業の一切を、お客様の手を煩わすことなく行います。
5.搬出:出品する市会に合わせ、都内の古書会館もしくは小店に運び入れます。
6.仕分け・出品準備並びに出品手配:市会での業者の入札を想定して、 本によって相応しい出品形態と、市会出品に必要な条件とを整えます。
7.出品:予定していた市会に出品。当日は出品状況を確認いたします。
8.市会清算:都内で開催される市会の場合、清算日は開催の1週間後となります。
9.ご清算書類作成・提出:8.の清算日より数日~10日間以内に全ての必要書類を整え、お客様に郵送いたします。
10.ご清算・お支払:お送りした清算書についてご了解いただいた後、1週間以内にお支払いたします。
■主要年代/1910~1930年代を中心に19世紀末~1960年代に制作されたもの(こうした年代に起こった事象に関連する書籍については最近のものまで)。
■発行国/和洋問わず
■内容/○前衛美術関係 ○舞踊・音楽等その他前衛芸術関係 ○装丁美術関係 ○グラフィック・デザイン関係 ○芸術・デザイン運動関係(アーツ・アンド・クラフツ以降) ○宣伝・広告関係 ○印刷・タイポグラフィー関係 ○工芸・プロダクツデザイン関係 ○建築・インテリア関係 ○商業施設・娯楽関係 ○万国博覧会・見本市関係 ○鉄道・自動車・航空機関係 ○ファッション関係 ○都市・都市文化・都市風俗関係 ○モダニズム関係 ○戦前文学・戦前詩歌 ○翻訳文学書 ○日欧交流関係 ○戦前左翼関係 ○旧植民地関係 ○その他戦前資料類 ○表象文化関係 ○メディア論関係 ○身体論関係 ○その他現代思想・哲学関係
■アイテム/○書籍 ○雑誌 ○限定本・挿絵本 ○プライベート・プレス刊行書 ○展覧会図録 ○年鑑 ○見本帖・カタログ類○パンフレット・プログラム類 ○絵葉書・絵封筒 ○ポスター ○スクラップ帳 ○包装紙、チラシ、マッチラベル、乗車券、名刺等その他紙モノ ○版画 ○写真プリント ○写真アルバム ○直筆原稿・書簡 ○絵画・肉筆原画
*1980年代以降の各国のデザイン関係年鑑や各分野の雑誌、また発行年代に関わらず、文学を中心に10巻を超える全集や、アンソロジーとして編まれた美術全集については、買い取りは難しくなります。
■同じ本、同じように見える商品でも、買い取りや古書市場では価格に差の出るものが多く見受けられます。以下は時流に関係なく、買取価格決定の上での主な基準となるものです。あくまで一般的な指針ですが、ご蔵書整理の際のご参考としていただければ幸いです。* 以下 「A < B」はAよりBが高いことを示します。
■〔状態が悪い<状態が良い〕〔現行<絶版・品切れ〕〔ベストセラー<マイナー〕〔戦後<戦前〕〔戦後の後版<戦後の元版または増補改訂版・最新版<戦前の元版〕〔二次資料<一次資料 全集<単独刊行物〕〔帯・カバー・函・月報などに欠けているものがある<帯・カバーなど発行当初付帯していたものが全て揃っている〕
※〔立派・厚い<薄い・粗末〕といった傾向も現れ、さらに状態(コンディション)によって価格差が大きく開くのも最近の傾向です。