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20/07/18 土 ブックカバーチャレンジ6日目 … SNS投稿記事より転載

■読書文化の普及に貢献するため、１日１冊・7日間、本の説明なしに表紙の画像をアップするというブックカバーチャレンジ。6日目は『実験工房 戦後芸術を切り拓く』(2013年)。またまた展覧会の図録となりました。

■戦前のモダニズムと並び、小店を支えているもうひとつの分野が戦後の日本の前衛芸術です。となると先ず絶対に避けて通れないのが瀧口修造と、瀧口の慫慂によって集まったとされる若き芸術家のグループ実験工房です。なぜ避けて通れないか。と、説明しだすと矢鱈に長くなること必至なので端折りますが、そもそも人気のある瀧口と、美術、音楽、ダンス、絵画、写真、オブジェなど多面体の芸術集団だった実験工房のこと、小さなものまで含めると展覧会の機会は多く、資料もそれなりの量となってきます。改めて書架を見直したところ、実験工房全体の資料としては新しい部類に入るこの図録の使用頻度がずば抜けて高いことを、ここでもばらばらと挟み込んだ付箋(入札用紙)の枚数が物語っていました。
ポイントはやはりエフェメラです。実験工房と実験工房参加メンバーによる展覧会の目録、コンサートやバレエ公演のチラシやパンフレット、プログラムといった印刷物についても可能な限り拾って掲載している点でこの図録は古本屋にとって大変有難い。さらに。例えばチケットの半券とか地方公演用につくられたパンフレットの別ヴァージョンだとか、この図録に載っていないものが入手できた時の喜びは他にかえがたい ! 確認できてもできなくても。1冊で二度美味しい。必携の資料!