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07/01/07 Information

頌春  先以て御高堂御揃ひ御昌福の鶴齢を御重ね被遊奉寿候                                 当日月堂 御厚庇の余光により無異新春を相迎へ候段偏に奉拝謝候 本年は一層業務万端相整へ誠意御高台之御満足を頂くべく 奮闘仕り 聊か日頃の御愛顧に酬いん意気込みに御座候 何卒倍々奮の御愛顧御引立の程奉冀候 先は上年始御祝詞まで此如御座候   謹言  日月堂あるじ

■2007年初の更新は新年のご挨拶から。新着品の『松竹シネマ 1930新春映画』(週報)から画像をいただき、巻頭のご挨拶文もちょいと借用させていただきました。どちらも借り物ですが、気持ちはご挨拶に認めた通り、精一杯精進いたしますので、本年も何卒よろしくお願いいたします。 今年は何よりも店の営業と、HPの運営に力を入れる、というのが小店のテーマ。手始めに(?)今月いっぱい店は毎週火・木・土の12時~20時の営業を堅持いたします。当HP雑書目録も随時更新中、加えて今年は洋書のデータもアップしていく予定です。こちらはいま少しお待ちください。 ■今年最初の新着品は紙モノです。築地小劇場公演プログラムが「空気饅頭」「毛猿」など演目別に7点(杉村春子はまだ端役)、このほか映画館の週報などのまじったひとまとまりです。 新着品も本格始動は来週から。今年は何が飛び出すか…落札の腕と金額(…)次第とはいえ、一点でも小店らしいものをご紹介していければと思います。「あたり」もあれば「はずれ」もあるかと存じますが、今年もどうか根気よくお付き合いください。新着品は毎週金曜日の夜~月曜の間に更新しております。

06/12/25 Information

■今年も残すところ一週間ほどとなりました。年内の営業は26日(火)・28日(木)の二日間、明けて新年は1月6日(土)からの営業とさせていただきます。休業期間中はHPの目録品についての受注もお休みとさせていただきます。ご了解のほど、よろしくお願いいたします。 2006年最後となる新着品のご紹介、先ずは『スポーツと気晴らし』。あの華麗な婦人モード雑誌『ガゼット・デュ・ボン・トン』を発行していたルシアン・ヴォージェルが発案・発行(1924年頃)したもので、シャルル・マルタンの挿画と、それをモチーフに作曲されたエリック・サティの楽譜とで構成されています。全900部限定の内、新着品は普及版675部にあたり、サティの楽譜と序文のファクシミリ版(直筆の忠実な複製)21葉に、マルタンの挿画(銅版画・彩色)1葉等を付した全23葉をポートフォリオに収めた完本です。せめて一度は見ておきたいと思って店を臨時休業して出掛けた市場で、見れば見るほど今度は手にしたいと欲が出て、落とそうと思えばムキになり、札を書いては捨て入札しては改めて、落札。馬鹿な買い物もラッキーな落札品も、色々あった一年でしたが、小店にとっては今年一番嬉しい落札品となりました。全体から醸し出される軽妙かつ瀟洒な佇まいと、マルタンの描線の巧みさと、そして何よりサティの直筆楽譜の楽しさは、是非、店でご高覧ください。

■さてもう一冊は明治古典会クリスマス市会の落札品。『ダヴス・プレス刊行趣意書』といわれるもので、正確なタイトルは『A Paper read at Meeting of the Art Workers Guild,by T.J.Cobden-Sanderson March 6 1891』。C・サンダーソンによるマニフェストともいうべき内容です。実はこの市会では、ケルムスコット・プレスの『ユートピア』(トマス・モア)が一番の狙いだったのですが、本命は何と、忘れもしない4,400円の差で落札できず(僅差での敗北ほど悔しいことはなく、今年もまた年末に自分の不甲斐なさを痛感)、「どうせなら」と思って札を入れた『趣意書』だけが落札できた…という次第。ケルムスコットに比してダヴス・プレスはどこか軽視していたわけですが、落札の後つくづく眺めてみると、印象としてはよりすっきりとした書体で組まれた本文はもとより、黄金色の絹の綴糸、薄い背にきれいに押されたタイトルなど、やはりなかなかの仕事です。しかも装丁に使われたヴェラム革から本文紙に至るまで、傷らしい傷のほとんどない美本からは、旧蔵者の愛情まで伝わってくるようです。『スポーツと気晴らし』とは対照的に、落札の喜びはじわじわとやってきました。コブデン・サンダーソンはミヤコ・コンブのようであります(ああ。年末まで馬鹿なことを…)。 一目惚れがあれば執念もあり、予めの狙いもあれば突然の出会いがありと、古書・古本の世界で過ごしたこの一年もまた、色々なかたちで書物や紙を手にし、それを通じてお客様と出会うことができました。週に三日しか営業しない店に、週に一度しか更新しないHPと、我侭勝手のし放題にも関わらずお付き合いくださった皆様に、年の瀬にあたり心より御礼申し上げます。ノロウイルスにご注意の上、どうぞよいお年をお迎えください。一年間、有難うございました。そして来年も、どうかよろしくお願いいたします!

06/12/17 Information

■ここのところ勤勉に店を務める日月堂ですが、ここで急告!! 今週12/19(火)は臨時休業とさせていただきます。この日に開催される「洋書会特選市」の目録が着きまして、するとどうしたものか、これは見ておきたいという一冊あり、「落札しますゼ。」とはいえないのがイタイところではありますが、とにかくは行ってみることにした次第です。本当に申し訳ございません…。12/22は「クリスマス大市」があり、いずれにしたってムシられる古本屋の年の瀬です。正月に餅はなし。 そして新着。先週は細かい口を結構買いました。上の画像は左から1937年にアメリカで発行されたパナマ運河とその周辺のガイドブック。真ん中は1931年にグッドイヤー・タイヤ&ラバー社が発行した飛行船の本。2点とも写真がふんだんに使われていて、前者では運河での航行の仕組みが、後者では飛行船の組み立てが、とても分かりやすく紹介されています。飛行船の本はツェッペリン号をはじめとする飛行船の雄姿も多数ありますが、むしろ資料に近い一冊です。ちなみに飛行船内は相当に贅を尽くしたものだったらしく、随分以前に入手したドイツのピアノメーカーのカタログに、“ツェッペリン号にはわが社のグランド・ピアノが積まれております。”というキャッチフレーズが入っていたことがありました。何と優雅な旅であったことか…。画像一番右は1928年の優秀広告を集めた雑誌から。こちらは完全に店主の好みでご紹介(もちろん他にもございます)。

■下の画像は『ANZAI Homage to ISAMU OGUCHI。イサム・ノグチとその作品をモチーフとした安斎重夫の写真集。イサム・ノグチといえば政治家・山口淑子のすごく男前(子供心にも)だけど何やっているのかよく分からない旦那さん(後、旦那さんだった)人、といった軽薄な認識をもち続けていた私は、明治時代に渡米の後、イギリスに渡ってウィリアム・ロセッティのサロンなどに出入りしていたというイサムの父・野口米次郎にむしろ関心があったのですが、ドウス昌代による評伝を読んで以来、関心は完全に逆転してしまいました。とくにイサムの前半生の物語は小説を凌駕しています。思えば随分長い間、私は「3時のあなた」に毒されていたわけですな(←これが分かるかどうかであなたのトシも分かります)。この他、まだ手をつけていない現代美術展覧会のポスター類約80点、ラディゲ著・北園克衛訳『火の頬』、橋本邦助の『巴里絵日記』、人文系専門書約40冊、美術・芸術・社会学系書籍約30冊など、まだまださばききれていない新着品あり、年内、俄かに忙しくなってきました。

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