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06/11/19 Information

ええ、来週も火・木・土曜の各日12時~20時で営業いたします。ここまできちんと店を開け続けられるのも、我ながら珍しいものですから、この際にご来店のほど御願い奉ります。 ■ジェオグラフィカさんでの小店の展開を、簡単にではありますが、ご紹介する頁を新設いたしました!! この頁の「企画展」の項、一番下にあるアイコンをクリックしてください。アクセスなどもご紹介いたしておりますので、こちらも是非是非、よろしくお願いいたします。 「雑書目録」に美術展図録と建築・都市関係書を中心として先週で約100冊ほどを追加いたしました。「新着順で表示」をクリックしてご高覧いただければ幸いです。データ追加作業は来週以降もまだまだ続きます。引き続きご参照くださいますよう、よろしくお願いいたします。

■一年の内に二冊も扱うことになるとは思ってもいなかったケルムスコット・プレス刊本が今週の新着。今度は1894年に同プレス29点目に発行されたスルカン=サバ・オルベリアニ著、オリヴァー・ウォードロップ訳の『知恵と偽りの書』です。実はこの本、「印刷解体」の時にご紹介したアシェンデン・プレス版『ドン・キホーテ』と同じ稀覯本室から焼け出された内の一冊だったらしく、残念なことに本文後半部の一部に、赤で印刷された部分の滲みや写りがあります。シルクの紐は4本とも備えながら、装丁に使われたヴェラム革には波打ちも。但し、画像にとった扉をはじめ本文頁数のほぼ1/2にはほとんどダメージは見られません。コンディションに難がある分、ケルムスコット・プレス刊行書籍としては破格の値段で放出の予定。考えようによってはチャンス?かも? 偶さか今年は小店なんぞが二冊も扱うことになりましたが、ケルムスコットの本、そうそう出てくるものではございません。脅かすワケではなく、こればっかりは本当なのであります。

06/11/13 Information

■今週も店は火・木・土の12時~20時の営業となりますので、よろしくお願いいたします。 例によって新着品より。上は『アールヴィヴァン14号 特集ボイス 1984.5.29-6.5』。主にヨーゼフ・ボイスの滞日一週間の記録を追った本誌と、ボイス+ナムジュン・パイクが行った「2台のピアノによるコンサート・パフォーマンス」を「完全収録」したカセット・テープとを函に収めています。本誌には、到着前の日本とのやりとりに始まり、到着から帰国までの行動や発言などが細かくフォローされていて、ボイスの滞日は“ボイス神話とさえ呼ばれていた不透明さは剥取られ、時代に対峙する生真面目な一芸術家の姿が露に”するものだったといいます。両者とも没したいまとなっては、貴重な記録といえるでしょう。80年代半ば、西武が文化に現を抜かしていた時代の、仇花といってしまえばそれまでですが、20代を1980年代に過ごした私は、セゾン美術館の図録や『アールヴィヴァン』などを見返すたびに、未来派もダダも、ロシア・バレエもバウハウスも、みんな西武に教わったんだと、改めてそう思います。そしてまた、そんな奇特な企業が、或いは文化がいま、日本のどこにあるのだろうとも。

■うってかわって下の画像は1927(昭和2)年パリを出発してベルリンを経由し、モスクワからハルピンへ、そして満州へと旅した人のチケットです。一冊のパスケースから、ドイツ語、ロシア語、英語とさまざまな言語で記された領収証も出てきました。旅した人は役人か視察技師か、一等車の客人。時は8月。シベリア大陸は晩夏の風景を旅人の目に映していたはずです。80年を経たいま、成田からパリまでは飛行機で約14時間、ひと眠りで到着です。比べようのないほど旅は便利で手軽になりました。しかし一方で、便利さや手軽さがむしろ、体験を軽く、記憶を淡いものにしてしまうようにも思います。そうはいっても貧乏古本屋がパリにいけるのも現代の恩恵に他ならず、来年2月にはまたパリに出かけてまいります。そんな時代に生まれたことに感謝しつつ。

06/11/03 Information

いつもより少し早めのインフォメーション更新。で、いいたかったのは「三連休中日の明日は営業しています」。ちなみに来週も火・木・土曜日の営業ですので、みなさまよろしくお願いいたします。 ■今週は市場がお休みだったので、眠らせたままになっていたものから1点を。『東西交際之栞』(明治41年・初版)。いやぁ地味ですねぇ。しかし。実はこれが面白い。欧米諸国の上流階級(いまでいうところのセレブですな)とのお付き合い上の礼儀作法を教える実用書です。現代ではテレビで武田久美子(?)あたりが教えてたりしてるようですけど。この本で教えてくださるのは「マスターオブアーツ 木村重治氏」。金子堅太郎子爵が序文、校閲は米国大使館書記官ミラー氏と、由緒正しきご本であります。主に書状の認め方とドレスコードを詳解しており、手軽ノ食事から観劇会、園遊会、そして舞踏会(なんと優雅な!)まで実例多数を挙げて解説しております。「一見識ノモノニDear Mr.トシ、親シキ朋友ニMy dear Mr.ト認ムルハ英国風ニシテ」米国ではこの逆だなんていう説明までございまして(…知らなかった)、いまでもこれ一冊あればかなり格調高い英文でのやりとりが可能となりましょう。ダブルの背広は初春と晩秋時期の平服で、ネクタイは絶対に「タキシド」では黒・「燕尾服」では白、白い手袋は夜間・燕尾服を着用するときに限る…などなど。そうでなければ「恥」であると、もはや混沌状態にあるドレスコードに「喝!」を入れとります。明治の日本人、海外に出る時のキンチョーはいかばかりだったかと胸が痛み、そして『地球の歩き方』も多分、この本の延長線上に生まれてきたものだろうと合点した一冊なのでした。ちなみに旧蔵者のキンチョーと努力の跡を残した名刺付きです。 しばらく手がつけられずにいた「雑書目録」にも新着品の情報をアップし始めました。ボチボチゆるゆる、ですが、ご高覧の程よろしくお願いいたします。

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