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21/12/11 2021年年末 25周年特別企画!? 日月堂の営業を2日間丸投げいたします。というお知らせほか。


■年内のHP更新も今日を入れてあと3回。あっという間の2021年でした。
店主は還暦、日月堂は25周年と、記念イヤーとなったこの1年で、しかし小店最大の変化はと云えば、InstagramとFacebookでのこれまでにないこまめな投稿とTwitterを始めたこと、つまり目覚ましいばかりのSNSへの取り組みにあったかと思います。
「日月堂にもこんなにかわいいものがあったのか?」「小理屈からの脱却を目指しているのか?」「店に居る日はネイルしてるのか?」などなど、これまでの日月堂らしからぬ投稿から、さまざまな質問をいただいております。いやはやみなさんさすが!鋭い!
お察しの通り、SNSの投稿は今春よりコラージュアーティストでグラフィックデザイナーのM!DOR!さんにお願いし、そのほとんどを手掛けていただきました。
従来とは異なる視点での商品の選択、グラフィカルな画像、より多くの情報をお届けするための動画撮影など、全てはM!DOR!さんの見事なお仕事によるものです。
SNS担当を買って出ていただいただけでも充分すぎるというのに、そんなM!DOR!さんに、今度は店主役を丸投げしちゃいます!
日時は12月18日(土)と21日(火)の両日、それぞれ12時より19時まで。予約は不要です(但し、店内の込み具合によっては少しお待ちいただくことになるかも知れません。予めご承知おき下さい)。
個展を開けば作品完売、高名な雑誌の誌面デザインや書籍の装丁を手掛ける一方、アーティストのご指名で作品やデザインを提供 …… と、飛ぶ鳥落とす勢いのM!DOR!さん。「やりたくないよぉめんどくさいよぉ」とぐずる店主を見かねてSNS担当を買って出て下さったばかりか、今度は「古本屋さんやってみたいんです!」との言葉を良いことに店番丸ごと押しつけようという日月堂はやっぱり図々しいヤツですね。はい。
25周年の掉尾を飾るこのイヴェント(?)、M!DOR!さんファンのみなさま、そして、色々おそろしげでこれまで店に入れなかったよという方には絶好のチャンス! この機会に是非、日月堂までお出かけ下さい。何卒よろしくお願い申し上げます。
あ! M!DOR!さんについてはこちら↓に!
https://www.dorimiii.com/
おっと! それ以外の来週火曜・木曜は仏頂面のいつものあの人が店番です。ええ残念ながら。すみません。 


今週は「資料会歳末大市」「明治古典会」「南部支部入札会」と3つの市場に出かけたものの、どうしても欲しいと思ったものは1点もないという状況で、入札した点数さえわずかに4点、落札はゼロ。売りたくても売るものがないという、古本屋にとってかなり厳しい状態が続いています。先行きが少々不安になってもきます。
今週もまた店のストック、バックヤードからのご紹介となりました。
1点目は黄色の上質紙に4隅を糊付けした商標コレクションより、「香油」「鬢付け油」の商標20点のうちの一部
婦人向け高級品の商標らしく、石版刷のフルカラーに金彩を加えた贅沢な商標が多く、デザインはジャポニスムと西洋風アール・ヌーヴォーをミックスしたようなものが多く見られます。ハイカラ、とまではいきませんが、なかなか面白いデザインです。
糊の部分面積がそれほど大きくないので、何とかはがそうと考えて棚上げしていたものですが、最近再確認して台紙から剝がすのを断念しました。その分控えめ価格で店頭に出す予定です。

『The Savoy COCKTEIL BOOK』は増補新版の第4刷(1937)年。
下戸の店主でさえ「カクテルの本と云えばサヴォイ」と刷り込まれたカクテル界のバイブルであり、下戸が見ても楽しめるグラフィック・デザイン - 全ページ スミ+2色のリトグラフの飾りや挿絵挿入り! 罫線と組合せて配置した組版も魅力! カクテルの本だけあって、それはもうしゃれていてスマートな1冊です。

こちらは以前、SNSにアップしましたが、HPでのご紹介は初めて。
1823年に発行された『The World in Miniature』の『JAPAN』より、銅板手彩色の挿画部分のみ20葉。
江戸時代末期近く、日本に関する海外への情報はごく限られていたものか、極東日本からベトナム辺りを通り過ぎ遥か中東あたりの風俗までもが混在する不思議な日本像が描かれています。
日本人を描く上で、髪型とキモノ・袴裃の形状は特につかみ難かったようで、正確に描けているものは皆無。また、婦人の顔全体に、上からかぶせた傘の出来損ないのようなものなど、一体どこから出てきたものか想像もつかないものも。
外人から見た日本の印象とは、この当時、「ざっくオリエンタル」だったであろうことがよく分かります。
それにしても女性の簪の痛そうなことと云ったら…… 


■今週の斜め読みから。
日米開戦80周年の今年、8月より12月に戦争関係の記事や番組が集中しました。

NHKらしい番組でした。古本屋としては一次資料の重要性を再確認しました。
https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/blog/bl/pneAjJR3gn/bp/pqN02jBj5K/?fbclid=IwAR2Q_AW35fv1N2KjGyAhmhBArA-Kb0Z6Fmcqxo0ED95Any6_LDUAgxTP9W8

こちらも日記から。
https://toyokeizai.net/articles/-/471039?display=b&fbclid=IwAR0DuPnO8sIoSUA6-utfNldxgiO8jqpE5KRlrGhvuj2-cRBZtFhi5R6emxQ

似たようなアプローチからたどり着いたこととは。
https://www.asahi.com/articles/ASPD7560VPCVULZU002.html?ref=hiru_mail_topix1&fbclid=IwAR0E-7B1L8OeSa0CCw0I-PeiAZxDFqkfODjiH3WRS0TuodwjC7S_NCgjtQU

世界から見たゆがみ。
https://jp.reuters.com/article/japan-usa-profiling-idJPKBN2IL0X0?taid=61ae1e7478093a00018b26c7&utm_campaign=trueAnthem%3A%20Trending%20Content&utm_medium=trueAnthem&utm_source=twitter&fbclid=IwAR1Q1Qv1wRPIKtzwpqIE0gPXh0uxLcIwUTNQnZZTAYJ_fttNwgjcLJBzPlg

あの敗戦を経て民主主義を得てなお変わらなかった国民性が、歴史をちょうど80年分巻き戻しつつあるように思えてなりません。

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