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08/05/28 Information

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「地下室の古書展」も最終回。目録品のお申し込みは5月30日(金)まで、どうぞお早目に!

■先週末より目録の受注も本格的にはじまり、即売会初日も目と鼻の先。 「第11回 地下室の古書展=アンダーグラウンド・ブック・カフェ」がいよいよ始まります。6月1日(日)~3日(火)の会期中は、各日10時~18時半で食事や休憩を除いて日月堂も会場に常駐いたします。会場はアクセスにも恵まれた東京古書会館。小店、見切り品の書籍、紙モノなどもご用意いたします。イベント併催型のユニークな即売会「アンダーグラウンド・ブック・カフェ」も今回が正真正銘のファイナル。どうかこの機会をお見逃しなく、是非ご来場下さいますよう…。  先週のご案内の訂正を兼ね、今週から来週の店の営業案内を改めて。即売会前の店の営業日は5月29日(木)のみ。金曜以降は市場、即売会の搬入・陳列、即売会会期、撤収、ご注文分の発送作業と続いてさらにダメ押し、小店所属の古書組合支部大市が6月6日(金)・7日(土)で開催され(但し業者のみ)、私もお手伝いすることになり、先週、営業をご案内した6月7日(土)はお休みをいただきますのでご注意ください。店の営業再開は6月10日(火)から、通常の火・木・土曜日、各日12時~20時に戻ります。暫く店を留守にいたしますが、火急のご連絡はメール、もしくは右までお電話でお願いいたします。 6/3(日)~6(火) 即売会会場直通03-5280-2288  6/7(土)南部古書会館 03-3441-3975  いずれもお呼び出しを。メールは当ホームページのmailをクリックしていつでもどうぞ。ご不便をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

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1937年パリ万博の写真集『L’EXPOSITION DE PARIS』。画像はエッフェル塔をはさんで向かい合ったナチス・ドイツ館とソ連館。

■といったところでようやく新着品。『L’EXPOSITION DE PARIS』は1937年パリ万博の写真集。無刊期ですが、ほぼ間違いなく万博開催と同時代、パリで発行されたものです。専用の上製ポートフォリオに収められた写真は未綴じの全42葉、ボザールの教授による解説3Pが付されています。また、42葉の一覧に、建築家の名前とともに現地フランスの協働者名までクレジットされているのですが、これはちょっと珍しいのではないかと思います。この万博で、師であるコルビュジエを凌いでグランプリを獲得した坂倉準三の「日本館」が収められていないのは残念ですが、画像でご紹介する通りエッフェル塔を挟むようにして向かい合って建てられたシュペーアによる「ナチス・ドイツ館」とイオファンが手掛けた「ソ連館」とはしっかり押さえられています。ドイツ館の尖塔のように見える鷲の彫像の足元と国旗掲揚のポールの先端には、よぉーく見るとお約束通り、ハーケン・クロイツが。天に向かって伸びあがるような照明はナチスの得意技ではありますが、ドイツ館をこの写真集唯一の夜景で収める一方、内実はどうあれ活力に満ちた労働者の彫像を頭上に頂くソ連館を明るい光のなかでとらえたところなど、通り一遍の写真集に見せながら“実は結構クセものか?”と思わせるところがあります。スポーツであろうが文化であろうが、一旦「国」を背負ったからには、政治と無縁ではあり得ない。豪華で華やかに見えるこの一冊もまた、20世紀のスペクタクルに常につき従う「影」の証拠物件なのかも知れません。とまぁ、あっさりしたご紹介となりますが悪しからずご容赦を。目録というもの、結果に一喜一憂するという点でかつて生徒と呼ばれていた頃の試験ととてもよく似て、未だに慣れるということがありません。何ともはや器の小さい人間ではありますが、ともあれ来週は東京古書会館でお目にかかれますように!

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