■前回更新から2週間が過ぎて、久しぶりのアップはお知らせです。月末恒例となりました沼辺信一氏のご連載「バレエ・リュスと日本人たち」の第5回「ベルリンの青春[下-1]」を本日textのページ=こちらにアップいたしました! 今回は山田耕筰がいよいよニジンスキー踊るところの「牧神の午後」観劇体験に入っていきます。山田の残した記録(≒記憶)とこれまで明らかにされてきた事実とを丹念に突きあわせていくという大変なご労作からは、ニジンスキーを伝説に高めた“空中で静止したかのような”跳躍を実際に目の当たりにした日本人・山田がどう書き留めているのか、そして、音楽家・山田耕筰がニジンスキーの身体から、そして、バレエという総合芸術-しかもその最先端をいっていたバレエ・リュス-から、何をより強く感じとったのか、濃やかに彫琢されていきます。
「…ゆるい」「動いてる感じがぜーんぜんしない」「だってこーゆー店になんないじゃん」という意見が相次ぎ却下された方のDMデザイン。時代をしっかりつかまえた、いまどきのシンプルでナチュラルで癒される…といった店になるかといわれると。そうですねぇ、まぁ違いますかねぇ。はい? むしろその対極 ? ははぁ。まぁえぇっと、そうともいいますかねぇ……。
当初、3回で予定されていた「ベルリンの青春」は、こうした精査により次回[下-2]に続くことに。冷静な考証を重ねながらますます熱を帯びる筆致、必読です!
■さてお次もお知らせとなります。移転準備中の小店ですが、お陰さまでここまでは何とかスケジュール通りに運んでおります。移転先であるパレス青山205号室も明日には着工、こうなったら10月12日(月) 12:00をもってオープンするゾと決めました。当HPをいつもご覧下さっている皆様のお手元には、ほとんど漏れなくご案内のハガキが来週には届くはず。ではありますが、10月12日(月)-旗日で先勝-オープンをこの機会に、この機会にぜひっ! ご記憶いただければ幸いです。←何だか選挙戦みたいですが、何卒よろしくお願い申し上げます。
■「面白い?」と尋ねられれば「う~ん、どーでしょー」と頭のテッペンあたりから声を出したくなるオープン記念の展示販売企画「事件を起こせ!-1950s~1970s 戦後日本・前衛美術の青春期」につきましては、来週半ば頃に当HPでもご案内させていただきます。棚という締まりがなくなるとひたすらのんべんだらりと床にひろがりゆく本の海。からっぽになった棚、それだけがのこされた部屋、(明日からは)その棚さえひとときバラバラにされ、かたやがらんどうの部屋が店へとすがたをかえていく…といった“非日常”がとうとう明日から始まります。次回更新の際には、そんな風景も少しだけお届けできるかも知れません。みなさまには、どうか引き続き温かくお見守り下さいますようお願い申し上げます。