『The Russian Seasons in Paris - sketches of scenery and costumes 1908-1929』は1988年、ロシアで発行されるも露文・英文併記。舞台美術と舞台衣裳デザインをクローズ・アップした編集。
■前回のアップから一週間も経たないうちに、本日4月1日、沼辺信一氏によるご連載「バレエ・リュスと日本人たち」の第12回をアップいたしました! 例えできていたとしても、普段なら今週金曜深夜のトップページの更新にあわせてアップするのですが、今回はどうしても今日でなければならないワケがある。さぁて、その理由とは …… というのは是非こちらで。 かつてこの日にご自身のブログ「私たちは20世紀に生まれた」でも秀逸な筆致で読者を煙に巻いた実績( 去年のこの日は私も騙されかけました…)をもつ沼辺氏、2月末日からほぼ“週刊”に等しいペースで続いたご執筆の日々は、全てこの日のためにあったのではないかとさえ思われるこの度の企み、これもまた氏ならでは高等な遊びといえそうです。とはいえ、次々と出来したに違いない難事を次から次へと見事クリアし、この日に合わせて上げられたのにはもはや「感服いたしました。」の一言しかございません。今日はエイプリール・フール。あ。ご連載の内容には決して嘘偽りございませんのでその点どうかれぐれも誤解のなきよう……。
■ついでに1冊、本のご紹介。画像は1988年ロシアで発行された『The Russian Seasons in Paris - sketches of scenery and costumes 1908-1929』。函入の少し横に長い大判、そして全ページアート紙使いのためかこれがやたらに重い。さすがはロシア、重厚長大です。巻頭のテキストページは2色刷り、図版のページは全てフルカラー印刷。バレエ・リュスの活動を年別に追ったもので、テキスト、キャプション等全て露文・英文併記。タイトルにある通り、舞台美術と衣裳に関する平面画 - プログラムなど印刷物の図版もありますがもちろん平面。テキストに付随する解説図版も写真なし、コクトーのスケッチなどが採られていてあくまで平面画 ばかり- で構成されているのが特徴で、その分、類書では他にあまり見かけない図版、多数です。もう1冊、在庫目録No.1859も今回のご連載に関係の深い1冊ではありますが、さて … 仔細はご連載をお読みいただいてからがよろしいようで。