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09/04/11 4/11(土)は臨時休業、新着品も詳しくは明晩に…


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■前回更新でもお知らせいたしましたが、明日4/11(土)は朝から南部古書会館で開催される市場で入札、午後はそのまま改札などをお手伝いするため、店は臨時休業とさせていただきます。どうかご容赦下さいますようお願い申し上げます。来週からは火・木・土曜日の各日12時から20時の営業に戻ります。今週時間がとれずに店に入れたきりになっている新着品の店出しにも努めますので、みなさまにはご来店のほど、何卒よろしくお願いいたします。
明日は早起きなので、本格的な新着品ご案内は明日土曜の深夜、今日はこれまで…と思ったのですが、さすがにそれでは淋しい。ような気がしないでもないのは私だけか。まぁそれはそれとして当人の安眠のために、とりあえず今日のところは1点だけ。画像は入札用の封筒に『縞模様布見本帖』と書かれていたものの、実際には何のタイトルもないぼろぼろの和綴じの一冊であります。「で、何よ」といわれれば、まさしく封筒に記載された通りなのではありますが。サンプリングされた布の質感や発色、台紙の紙の草臥れようなどから、少なくとも明治初期か、それ以前にまとめられたものではないかと思われます。縞帖と呼ばれる多くは、主に木綿の織物を中心に集められているようですが、これはちょうど5対5程度の割合で木綿と毛織物が貼り交ぜられてています。縞帖としては勿論、木綿が上のはずです。が、しかし、綿と毛織という質感の異なる断片が無造作にわらわらと同居していることで、どのページもどこかアート作品のような表情を見せているのが面白いところ(木綿だけだともっとのっぺりとした感じになります)。画像は草臥れた台紙の余白部分を除いて切り抜いたものですが、こうして見ると「サノシゲのサクヒン」といっても通じそう…? と思うのも「見本帖」には徹底的に弱い日月堂だからでしょうか。お次は……といきたいところですが、ここは安眠第一に、続きは明晩までしばしお待ちを !
 

09/04/04 コツいろいろ……スクラップ帖を品よくまとめる。ケルムスコット・プレスの組版を格安で手に入れる。掘り出し物を掌中におさめる。


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商標のスクラップ帖「大正公告ラベル集」より。上3点はPARIS-INこと「巴里院美容部」。下左端は夢二のパクリ(いくら戦前とはいえこれで大丈夫だったのか?)

■昨日に続いて…ただいま4/8(水) 夜0時過ぎ、現時点で今週の営業案内のみ更新いたします。左の「営業日案内」に記しましたように、今週は市会出品が重なったため店の営業が通常と変わります。4/7(火)は臨時休業とさせていただきます。9日(木)は12時から20時まで通常営業いたしますが、11日(土)はやはり臨時休業とさせていただきます。本当に申し訳ございません。11日は市場の開催される「南部古書会館」にこもって入札&改札等市場のお手伝いをしてきます。大変恐縮に存じますが、ご来店を思い立ったお客様には今週に限り、お出掛けの前に必ず当HPもしくはお電話で予めご確認下さいますようお願い申し上げます。また、ここ数週、メールやお便りを下さった皆様にはお返事も申し上げず大変失礼いたしております。現在、店舗移転に必要な環境整備のための業務にも追われていて、なかなかお返事ができません。「深川いっぷく」さん、「ジェオグラフィカ」さんのフェアにも多くの方がお運び下さったようで、心より御礼申し上げます。ご返信や御礼を申し上げられるまでいま少しお待ちいただければ幸いに存じます。先ずはこの場を借りて、お詫びかたがたお願い申し上げます。来週から、店はまた通常の営業に戻ります。どうか今週の混乱に懲りず、またご来店いただけますよう重ねてお願いの段、申し上げる次第です。
G20首脳宣言の効果で少ぅし上向いた感はあるものの、最低最悪最安と連日続く報道からすれば狂気の沙汰、何で私はここに居るの私はここで何しているの。と思う市場からの新着品です。最初は表紙に墨書きで「大正公告ラベル集」と記された商標のスクラップ帖(画像はその中から主なものをピックアップしたので実際のレイアウト、背景色とは異なります)。このスクラップ帖の特徴は、理研の「ヴィタミンA」と「衛生酢」、安全剃刀「VALET」、輸入自動車「NASH」など商品をわずか10点ほどに絞り、そのデザイン・ヴァリエーションで一冊に仕立てている点にあります。それによって、サイスや色調に一定の統一感が保たれ、また夫々デザイン・レベルも高い


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ライノタイプ・メーカーが出版した組版の見本を集めたマニュアル本。見本部分だけで255P、ケルムスコット・プレス刊本の再現なども。

ので、とかくごった煮状に陥りやすいスクラップ帖にしては珍しく、全体にかなり品の良い仕上がりとなっています。なかでも注目したいのが画像上段の3点、「巴里院美容部」の広告ラベル。『ガゼット・デュ・ボン・トン』紛いのイラストのラベルを挟んで真ん中のラベル、写真に見える巴里院即ち「PARIS-IN」としちゃった欧文が泣かせます。下の方にものすごーく小さな文字で記された「お正月には日本髪を」のフレーズにはさらに泣かされます。「PARIS」でツッパリ切りたかっただろうに。「PARIS」だけではツッパリ切れなかったんだろうと。マーケット・オリエンテッドってやつですね。同じ商人として小店には教訓を含むこの一冊の他、何でもありの賑々しいスクラップ帖も二冊、久しぶりの新入荷となりました。
■画像二点目『The MANUAL OF LINOTYPE TYPOGRAPHY』は1923年、アメリカはブルックリンにあったMergenthaler Linotype Companyによる発行。活版印刷をかじったことのある方ならご存知の「ライノタイプ」のメーカーによるマニュアル本です。因みにライノタイプというのはキーボード操作によって一行をまるごと活字に鋳造してしまう機械。新聞など、組版に速度を求められる現場で使われていたようです。話は戻ってマニュアル本。タイポグラフィーとは、海のあちらでは書体やフォントではなく主に組版のことを指すため、このマニュアルも組版の実際例中心の構成。「書物の解剖学」から始まって、「オールド・スタイル」、「モダン・タイプ」、「外国語と教科書」といった章立ての間に、書体は見本が挟まれる程度。組版部分は255Pにおよび、画像右のように1Pに数種の組版が同居しているため、相当な数の事例がこの一冊に収められています。しかもほとんどの頁が活版2~3色刷り。なかにはウィリアム・モリスの組版再現、なんていうページもあります。アメリカで発行されたマニュアル本ということで比較的よく残されているのか、非常に手頃なお値段。活版印刷や組版にご興味のある方にはかなりお得な一冊です。
 


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シャルル・ボワイエの色男ぶりも魅力ですが、そのお隣にご注目ください。日本女性はあの原節子さんの戦前のブロマイド。しかも直筆の署名・宛名入りのレアものです。

狂気の沙汰、と申しましたのも実際ここのところ結構仕入れてしまっているためで、買い続けているとたまぁーに。ごくごくたまぁーに。いいことがある。というのが今週おまけの一点。“ポール・ポワレの革命”当時、雑誌はまだイラスト表現中心だったので、ファッション資料としては写真印画紙が使われたブロマイドの方が実は役に立つ…ので、「久しぶりに出てきましたか。プロマイド、ではなくブロマイド。外国スター中心ですね。では拝見」と入札用の封筒に「406枚」ときっちり枚数まで記された「映画スチールプロマイド」の一箱にはり付いて「あ、ヴァレンチノ。」「おや、ギッシュ。」なんて隙だらけて見ていたところに出てきたのが画像右端。「原節子」直筆献呈署名入りの一枚ではありませんか。姑息な私のことであります。緊張を気取られないようあくまで何でもないふうを装いながら406枚も詰まっている箱のとりだし難い下の方に件の一枚を隠して…改札を待ちましたワタクシは。結果、中札で落札。好敵手たる二番札はまだ若い古本屋さんで、彼は原節子、気付かなかったのだとか。こうなると運ですな(って違うでしょ。隠したのはどこのだれ)。写真の原節子はまだ若く、裏面には「大阪市淀屋橋 尚美堂カメラ部」のゴム印があり、間違いなく戦前のもの。しかし哀しいかなこのテのものは門外漢。ご同業の皆様からはしきりに大市出品を勧められましたが「う~ん。どうなんでしょーねー。」しばし熟考いたします。新着品はこの他、黒田礼二訳・叢文閣刊『表現派戯曲集』1922年アメリカで発行された国吉康雄の作品集『YASUO KUNIYOSHI – Younger artists series』、イヨネスコの戯曲を傑作ビジュアル本に仕立てたあのマッサンによる絵文字の本他タイポグラフィ関係ビジュアル書10冊、絵本のキャラクターでお馴染み豚の「オリビア」の劇場紙模型セット(トゥーラン・ドットにロメオとジュリエットですから)、戦前海外の舞台作品を紹介した函入りの図版リーフのセット、東北学院の明治期英文学校案内&名簿『TOHOKU GAKUIN(校舎写真入り)、19世紀~20世紀初めのフランスの高等教育用科学教科書(地球、植物人類の進化等、各図版多数)7冊、さらに、おそらく戦前ドイツに渡った人が残したと思しき紙モノのダンボール箱が一箱、例の自店目録用にも何点か……一体どうするつもりなんでしょーか。もう自分でも分からない。

09/03/28 時と距離を超えてもたらされたもの 戦前南仏旅の記録とトレーディング・カード・コレクション


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オカムラ氏の1930年代南仏紀行の記録。南仏からスイスをまわってパリに戻る旅のスタートはオルセー駅! レシートや会計表、切符や入場券の貼り込みも多数。

■二週間ぶりの市場はいやはや何ともものスゴイ出品点数。こういう時に鼻が利かねば古本屋に非ず、といわんばかりに27日は入札に参加する同業者もまた溢れんばかりでありました。二週ぶりの市場復帰とあってどことなくおっかなびっくりの入札でしたが、何とか落札叶ったものから旧に復してのご紹介です。先ずは上の画像右側のノート、名前はまだない。といいますのも、ムッシュ・オカムラなる人物が1930年代に旅した際の極私的記録であるからでして、「十月二十日 南仏の旅へ。」という一行から始まっているのでここでは仮に『南仏旅行記』とさせていただきます。仮タイトルの通り、オカムラ氏等日本人ご一行様おそらく三名は、いまは美術館となっているオルセー駅(!)から電気機関車に乗り込みます。最初に降り立ったのはボルドーで、トゥールーズ、アヴィニョンと回ってマルセイユ、で、ここから船で日本帰国が定石、かと思いきや、続くモンテ・カルロではカジノで遊び、ニース、シャモニーと旅はまだ続きモントローからジューネーブへ出てしばし滞在の後、パリに戻って十一月十日「夕食不二 スキ焼」で打ち上げ、十四日「栗林氏ニ挨拶」で終わるという素敵な旅。21世紀、なのに極貧に生きる私には望むべくもない優雅な旅を体験された御仁とは如何なる人物か?画像でご覧いただけるように、ホテルのバゲッジ・ラベルやレストランの領収証類、入場券や切符など魅力的な紙モノの数々が日毎に貼り込まれ、記述も比較的詳細なので普通なら大凡の予想はつく……はず。なのでこの一時間、眺め続けました。眺めましたがこれがてんで分からない。わざわざ陶器の街・モントローへ立ち寄っていたり、日本の古美術の展覧会を見たり美術館には必ず立ち寄っていたり、国際見本市らしき見聞記録(ただし各国女性評…何だ遊びか)があったりすることから、美術もしくは工芸に関する仕事をしていた可能性はあるものの、こちらのアタマが混乱する程度に色々とお楽しみになられた形跡の残る旅でありました。旅費交通費から食費、入場料、買った古本の値段まで記録されている点では、この当時の渡航関係資料として見ることも可能ですが、こりゃますます一体何者か気にかかります。


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1934年に専用の蒐集帖が発行されたネスレ社トレーディング・カード専用のファイルには40テーマ各12枚・合計480枚のカードが完全に揃ったパーフェクト・コレクション。

同じく上の画像のうち左は『日本版外国美術雑誌』1933(昭和8)年創刊号。タイトルの示す通り、外国の雑誌から主要な、もしくは先端の美術情報と付随する図版とを日本語に翻訳してまとめた雑誌。当号ではモホリー・ナギー「新フヰルム論」、「舞踊・子供の遊び-シュル・レアリスト ジオアン・ミロの舞台装置・衣裳・幕」といった記事が目をひきます。オカムラ氏が買い付けた古本とは、書店で買った書物とは、どんなものだったのか。残念ながら、市場での出品から伺い知ることはできませんでした。こうしたいまは無名の人たちが海外から日本にもたらした情報もまた、『日本版外国美術誌』といった体裁をとらないまでも、日本国内ではどこかで大切な役割を果たしていただろうと想像するに留めます。
次の新着品は十数年前に日本の女性がスペインからもたらして下さった『Curiosidades del Uniberso日本語にすると「世界の驚異」といった感じでしょうか。ネスレ社製品についていたトレーディング・カード専用の蒐集帖で、発行は1934年、動植物から、珊瑚・熱帯魚等海洋生物や鉱物などの自然から、中国、アフリカといった地誌・文化・民族、鉄工所など技術・産業まで、子供への教育的見地から選ばれた40テーマで、それぞれトレーディング・カード12枚で完全に揃うという寸法。この一冊は、カード全480枚が一枚も欠けなく貼り込まれているパーフェクト・コレクションです。パリの古紙市では私もトレーディング・カードやこうしたコレクション・ファイルをよく見ますが、意外にこうした完揃いは珍しいものです。 そして何より驚いたのは画像左から2枚目の「星座」のシリーズ12枚。


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年内発行の自店目録の予告編第二弾。こんなものも目録に、の予定です。しばしのお待ちを。

背景の深い青のグラテージョンはおそらく石版刷り、星々を結んで星座を描く繊細な銀線は凸版を起こして処理したものではないかと思います。もうひとつ、「月世界」のシリーズも「星座」と遜色ない仕上がりでこの24枚だけでも十分価値あり、と見ました。保存状態も良好で、彼の国で、そして海を超えてからも、大切に受け継がれてきたものだと思います。時間と距離を超えて、いまこの一冊を手にしている私は何人目なのかと、そんなことを思います。
■先週もお知らせしましたように、今年は自店目録を印刷物のかたちで発行する予定です。掲載品の目処もどうにかついてきたもののいまも買い続けており…今週ちょうど、目録向きの直筆書簡関係が出品されたのを辛うじて数点落札。自宅に持ち帰って見ているとうわぁ。こんなものが出てきたゾ。というのが画像の三点目。ここでは画像だけに留めておきますが、つまりはこんなものも目録にという予告編第二弾でした。この他、今週は、戦後日本の印刷技術を海外に向けて宣伝するためにつくられた英文年鑑『GRAPHIC ART JAPAN』1950~60年代発行内10冊(印刷見本現物貼り込み多数)、『GEBRAUCHS GRAPHIK』1937年発行内7冊美術関係書籍十数冊、そして中島敦の学友だった釘本久春や山名文夫を同人とした雑誌『しむぽしおん 第二号』(山名の詩「雑念雑記」およびカットも添えられた「柩」を所収)などが店に、美術関係者書簡類は自店目録に、それぞれ出番に向けて準備中でございます。あっ。店に入る分は明日からご覧いただけます!

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