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09/03/21 催事と移転に関するいくつかのこと


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目黒の「ジェオグラフィカ」さんの企画、「Interior & Art Book Fair」は3月20日(金)から29日(日)まで開催中! 期間中は3Fのライブラリーがラウンジに変身、ソファーにゆったり腰かけて本の吟味もできますよ。

■今週月曜日、かねてから予定していたお客様宅のご蔵書(3t車1.5台分と久しぶりの大量出品)を古書会館へと搬送、水曜日には目黒の「ジェオグラフィカ」さんで納品と陳列の下準備、金曜日にはとっくにスタートを切っていた「深川いっぷく」さんのもとにようやくお邪魔して展示に感激・お客様に感謝……と風邪が抜けて完全復活を果たすのと同時に体力勝負で都内を飛び回った一週間でした。さて、ご案内が遅れましたが「ジェオグラフィカ」さんでは3月20日(金)から29日(日)まで、「Interior & Art Book Fair」が開催されています(画像はそのDM)。小店からは1925年のパリ万博=アール・デコ博の絵葉書や同博に出品されたインテリアだけを集めた写真集、モダニズム建築の叢生を見る1930年代当時のドイツの建築雑誌『MODERNE BAUFORMEN』約30冊などを中心にお預けしております。その他にも…の情報は「N in G」のページを是非ご覧ください。深川(は公園にお寺に)、目黒(は目黒川沿い)とも、奇しくも近くに桜の見所あり。満開の時期が会期に重なってくれることを祈りつつ - みなさまどうかお出掛けください!
今週の新着…といくべきところですが、都内各所巡ってみれば必ず聞かれる移転の話題。というわけで、いくつかご報告を。先ず店舗の移転ですが、お客様からご同業の諸先輩、親切な不動産屋さんのアドバイスなども踏まえた上で、いまと同じパレス青山内のいまと同じフロアで二部屋ほど平行移動する、ということで腹を決めました。移転先となる205号室は現在、根津美術館の建て替えで施工にあたっている建設会社の事務所に使用されていて、空くのは9月末の予定。だがしかぁーしっ。工期の延長などにより実際にはまだ未定。あんまり延びられてしまうと命取りになりかねない、ここが一番の綱渡りでありますな。ううむ。心臓に悪いゾ。


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移転のためにハタラカネバ。ということで今年久し振りに製作予定の紙製自店目録「海藤日出男と丸ノ内線(仮)」に掲載を予定している商品のホンのサワリ。渋い脇役で固めます(?)。

現在の207号室を一緒にお借りしている銀鈴堂さんは6月末に完全に退去されますが、小店は移転に向けた準備に入るまで、少なくとも9月半ばまでは現在地で、空いたスペースの分まで支えつつ、これまで通り営業を続る予定です7月以降、移転までの間、銀鈴堂さんが出られた後のスペースは、展示や物販に貸し出す方向で検討を始めたところです。もしご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたらお問い合わせ下さい。205号室についていえば、面積は現在の約4坪から10坪に増床(といっても知れてますが)。現在地でインパクトだけは強い店を作ってしまった手前、移転先もそう手を抜いくワケにはいかないようで。オレンジ・バーミリオンのショップ・カラーは継承しつつ、一体どんなふうにしていけるかこれまた現在思案中。とまぁ、風邪で寝込んでいる間に熱でグルグルする頭でもって考えました。これらを実現するためには「モット ハタラケ」と。そうでしょうそうでしょうよ。そうしたワケもありまして、今年こそ紙製の自店目録を作ります。タイトルはここ数年何とかものにならないかと考え続けてきた「海藤日出男と地下鉄丸ノ内線(仮)」。ううっ。一般性のカケラもございませんですね。いってしまえば東京、大手町、銀座、赤坂、新宿という街々と、日本の戦後を中心とした美術史とをつないでみようという試みなのですが、例によってこれまで脇役の位置に甘んじてきたようなモノたちをクローズ・アップすることになります。戦前の海外潮流の移入、戦後の黎明期を経て、グループ展の時代、運動体の時代、画廊の時代、百貨店文化の時代…といった大まかな時制的な流れも追うことができればと思っています。というのはいつも風呂敷だけは大きい小店ならではの口上でありまして、画像はこの目録の予告編であります。肝心の新着品は山名文夫が寄稿した戦前の同人誌、フランスで発行されていたダダとシュルレアリスムの隙間に生じた同人誌など、またしても説明を要するものについては来週改めてご紹介いたします。この他、新着の美術展図録、戦前の映画関係書籍などは来週よりカタログへのアップを再開いたしますのでご笑覧のほどお願いいたします。再び一週お知らせに費やしてしまいましたが、来週からは新着品ご紹介に戻りますので暫しお待ちを。ところで。移転先の店の床がまた赤で塗りこめられていた時には、それは全てシルビー・ギエム舞うところの「ボレロ」のせいだと思ってください(この人ったらやっぱり安易……)。

09/03/13 コドモの風邪で一回休む。しかしお知らせ、あります。


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こうして展示していただくと、店で見ていたのとは別モノに見えます。「深川いっぷく 調剤室ギャラリー」に展示された未断裁のマッチラベルの面々(!)。洋の東西を問わず、他にも紙モノいっぱいの展示即売会に是非お運びください。

■今週は催事のお知らせです。かねてよりお知らせいたしておりました「集める古紙・使える古紙」が本日3/13(金)からスタートいたしました! 画像は「深川いっぷく」さんの「調剤室ギャラリー」で展示されている未断裁のマッチラベルシート。企画のリコシェさんと深川いっぷくのみなさまによって、とても格好よく展示していただいた晴れ姿です。タイトル通り、小店からは洋の東西を問わず面白い紙モノを出品、また会期中は「いっぷくいっぱこ古本市」で古本もご覧いただけます。メンバーが分かれば行かずにおれないライブ&トークは明日14(土)の開催。詳細は「深川いっぷく」さん、「リコシェ」さんのサイトで。一人でも多くの皆様にお運びいただければ幸いです。また、いつも小店商品を置いてくださっている目黒「ジェオグラフィカ」さんでは3/20(金)より「インテリア&アート」をテーマとしたフェアがスタートします。こちらも小店商品を新規投入の予定で、来週には詳しくお知らせいたします。深川と目黒、どちらもお楽しみがたくさんの企画、スペースです。みなさま、どうか是非お運びください。何卒よろしくお願いいたします。

今週月曜、気分も体も久しぶりに「絶好調かも」という状態でお客様のお宅へ。ご蔵書の引き取りの下準備を済ませ、夕方からは南部支部の事業部にご相談、車両の手配も済ませたところでおやおや、筋肉痛かぁ? と思う間もなく寒気に襲われ、そうこうするうちに体中の関節という関節が痛みだし熱はみるみる上がり月曜夜から火曜日にかけて七転八倒。火曜日は身動きするのもままならず、水曜、「深川いっぷく」さんに陳列に出掛ける約束だったのを不甲斐なくもキャンセル、這うようにして行った近所の病院の診察によれば「まっ、これは風邪でしょ。主に幼児・コドモの間でいまはやっているんですがね」。ううむ。私はコドモか。この日はどうしても必要な連絡にとどめてあとは寝倒し、木曜日は店に入るもやはり体調不良は明らかで早々に退散、自宅でご注文いただいていた本を梱包、この日のうちに返信が必要なメールだけ片付けて横になったのが夜2時過ぎ。金曜日、市場にいくつもりで起きたら何と夕方4時過ぎ……というとんでもない一週間となりました。依然、微熱と体調不良が続いていて今日は市場も放棄、この後また寝ることにします。明日3/14(土)は店に出られるかどうか微妙なところです。明日、そしてこの分でいくと週も少々不安が残りますので、ご来店をご予定の場合は大変恐縮ですが、どうかお出掛け前に必ずお電話で在席をご確認ください。そんなわけで、今週は新着品のご案内も一回お休みとさせていただきます。店は不在でも「深川いっぷく」さんがある、「ジェオグラフィカ」さんがある。何とも幸せな古本屋であります。みなさま、コドモの風邪にはどうかくれぐれもご注意ください。次回はまた「新着品」のご紹介に戻ります!
 

09/03/07 あってもなくても徹底すれば…『招健康像』と「活字版」


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2000/03/13(金)~3/29(日) 深川いっぷく・調剤室ギャラリーにて開催 ! 企画はリコシェさん。みなさまよろしくお願いいたします。

■先週「その他のご案内」で簡単にご紹介いたしましたが、小店紙モノ部門の展示即売「集める古紙・使える古紙」が来週13日(金)から「深川いっぷく 調剤室ギャラリー」で始まります。野暮用の多い時期に加えて諸々事情もあり、企画のリコシェさん、そして深川いっぷくのみなさまが全面的にバックアップして下さっての開催となります。29日(日)まで続く会期中には、「いっぷくいっぱこ古本市」やPippoさん、うさりんさん、そして岡崎武志さんをゲストとしたライブ&トークも行われます。詳しくは「深川いっぷく」さん、「リコシェ」さんのサイトで是非ご確認ください! 18日、20日、25日のいずれか時間がとれたところで私も会場に参ります。初春の下町散歩を兼ねてお運びいただければ幸甚に存じます。何卒よろしくお願いいたします。
タイトルを『招健康像-Manneken-Pis au Japan』というこちら、平たくいえば小便小僧のコスプレ写真集ということになりますか。画像左端の絹布貼の帙に収められた全8葉の内、5葉が“コスプレ”にあたり、画像の「モーニング姿」と「法被姿」の他に「水兵服姿」「ボーイスカウト姿」があり、さらに「日本紋服姿」には「木子七太郎清敏と命名」という言葉が添えられています。


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1930年、木子七郎により限定100部が発行された『招健康像』。小便小僧の像がベルギーから自邸にやってきたのを記念。コロタイプ印刷の上から木版によって着替えさせられている模様。

これを作成した御仁というのが円満児こと建築家・木子七郎。画像右端は七郎と清敏クンが並ぶ晴れがましい記念の一枚で「大阪木子邸楼上ベランダにて」撮影されたもの。これらとともに収められた日仏併記の挨拶状によれば、ベルギーの永井大使の厚意により“世界の寵児として余りに有名”な小便小僧が自邸に将来、これを建碑した記念に“わざと純日本風に此建碑帖を作”ったといいます。発行は1930年。別に添えられていた孔版刷の葉書を読むと、限定100部の発行で1~50番を永井大使を経てベルギーの方たちに、残り50部を日本の“趣味同好の方々に”贈呈するとあります。気になるのはこの葉書にある「木版印刷」の文言。一見、彩色写真にしか見えないのでここまでコスプレ“写真”というご紹介をしてきましたが、よぉーく見ると、コロタイプ印刷の上からコスチュームの部分を確かに木版刷しています。 しかも清敏クンの右手の位置が図版によって違う。ブロンズ像か石像か、いずれにしても手の位置がそう簡単に変えられるはずはありません。つまりこれは、現在の山手線・田町駅の小便小僧(こちらは衣装の着せ替え)とは違い、木版刷によって着せ替えちゃったわけです。この発想はすごい。さらに細部は手で筆が入れられるという徹底ぶり。ここまでやられたのでは「参りました」といって笑うしかありません。これを云えば古書界の事情通の方たちには出所までお分かりかと思いますが、当品は100部内の99番、円満児から三田平凡寺へと贈られたものです。


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貧乏な藩の涙ぐましい倹約から生まれた「活字版」。画像は日月堂が遊びで仕出かしたもので、実際にはペラ7枚に分かれている。

■二点目は『招健康像』と対照的なもので……ううむ。これは困った名前がない。絵巻、といえばみなさん煌びやかかつ美麗なイメージを想起されるでしょうが、いつの世にもお金に困っている人はいるもので、2001年3月現在に至っては百年に一度といわれる規模で世界中に溢れているわけで、元々転がすお金なんぞなかった私の場合事情は異なるもののその一人であるわけで、こんな時代には励ましとなるかも知れませんこちらは、絢爛豪華な絵巻なんて縁がない江戸時代の貧乏な藩が軍備の配列や行列の配置などを記録したもので、一応「活字版」と呼ばれる代物だと仄聞いたします。活字版がきちんと絵巻の格好で残された『御旗本備作法』というのが『古本カタログ』という本に載っておりますのでその解説を引用すると、「人馬はハンコ、旗印・槍など家ごとに違いがある部分は手描きになっている」。ここでハンコといわれているのがつまり木活字のこと、だから絵巻なのに「活字版」と呼ばれるんですね。今回入手したのは実はペラ7枚ほどに切れてしまっているもので、画像はそれらしくデータ上で繋げ、さらに部分的にコピペで増員までしてしまった商品紹介としては誠にフトドキな代物ですが、こんなふうに遊んでいるうちに、「小姓」は「坊主」のハンコに髪の毛を書き入れただけ、だとか、鐘のハンコの前後に人のハンコを押して肩と肩を結ぶ棒一本書き入れて鐘を担がせたつもりが前後の人が首つってるみたいに見えちゃってる、とか、ハンコ「に替えた」だけではこと足りず、ハンコ「を減らした」ことまで見えてくると、これはもう感動すら覚えます。お金持ちによる本当の意味での道楽と、貧乏からくる苦し紛れの智慧とが、何だかとても似通った何かをもたらす、というのは興味深いところでもあり。ちなみ『御旗本備作法』の解説は次のように続いています。「あまりにもバカバカしいためか、こうした活字(活絵?)の本は3,4点しか残っていないという。」………もはやいうべきことばもございません。今週はこの他、美術関係書からガイドブックや辞典まで何が出てくるか私もまだよく分からない戦後の洋書のクチ約30冊戦前の商業デザイン・建築関係の洋雑誌およそ50冊文革当時の中国とソ連の対外広報誌約30冊など、落丁確認だけで手間取ること確実な新着品が揃っております。何なんだかねぇ~と、ぼやけどもひとり。

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